「財務省の公文書改竄」で政権激震!日本を救ったのは「朝日新聞」だった
国家を解体しているのはいったい誰なのか?
■「朝日の報道はデマだ!」と騒いでいたのは誰だ?
だから、森友問題にせよ、加計問題にせよ、PKO日報隠蔽問題にせよ、裁量労働制のデータ捏造にせよ、すべては起こるべくして起きたのである。共謀罪、秘密保護法、TPP、カジノ招致、消費税増税、派遣法の改悪……。この5年にわたる安倍政権による国の破壊は凄まじかった。
ただし、一連の出来事を、単に安倍とその周辺の暴走と考えると大きく間違える。われわれの社会は、「すでに日本が終わっていること」を直視せず、自らの手で安倍を引きずり下ろすことができなかった。今回は、ギリギリのところで朝日新聞がわが国を救う形になったが、これでは神風頼りではないか。
法を軽視する人治主義のカルト政権が、「保守政権」と誤認されてきたのも、メディアの腐敗、知の崩壊によるものだろう。
わが国の将来はそれほど明るくない。実際、「森友問題はフェイクニュースだ」「朝日新聞の捏造」などと騒いでいた卑劣な連中が、今度は財務省に全責任を押し付けることにより、政権の延命を図る工作を始めている。
バカは何度も騙される。
私は「正気を維持している日本人」に向けて文章を書いている。本書『問題は右でも左でもなく下である』を読んで、「わが国で何が発生したのか」を振り返ってほしい。
(書き下ろし)
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